ピュアビューティ　中島はるみさん　前編(3ページ目)

「仕事モードの顔に戻してください」

　 ―（ガイド）８年ぶりの仕事復帰にあたって、苦労したことはありますか？

専業主婦時代は、２年も電車に乗らない生活で、近所だけで過ごしていたことも。でもそれで幸せだったんです。

中島さん：仕事を再開することになって、事務所から言われたことは、「まず一つのことを決めて、ずっと続けてみてください」ということでした。それでジャズダンスを始めました。それから顔がすっかり専業主婦モードになっているから、仕事モードに戻してくださいと社長に言われました。

久しぶりにカメラの前に立ったときは、笑顔がひきつりました。これが８年のブランクなんだと思い知りましたね。引退前の顔と仕事を再開した頃の違いに、すごくショックを受けたんです。社長には、毎日鏡をずっと見てくださいと言われました。

仕事をして、良かった

―（ガイド）ずっと一緒にいたお子さんたちは、ママがお仕事を始めても大丈夫でしたか？

家の中のことがきちんとできないなら仕事を辞めてくれと言われた友だちもいるんです。主人の理解って大事ですね。

中島さん：仕事を始める前は、子どもが寂しい思いをするんじゃないかと本当に心配でしたけど、大丈夫でした。出かける前に何か腹立たしいことがあっても、仕事を終えてお迎えに行くと、「かわいい」って思えるんです。離れている時間があると新鮮な気持ちになるんですね。これは、ちょっといいことなのかもしれないと思いました。

それと知人で、「子どもが出来ると、自分の人生がなくなってしまう、人生を捨てることになるんじゃないか」と思っていたという人がいたんです。でも子どももいて、仕事もしている私を見て、「その考え方は間違っていました」って言われて。さらに早く子どもが欲しいって思ってくれたみたいなんです。その話を聞いて、「仕事をして良かった」と思いました。

今は、自分の仕事を通して、子育て中のママや新婚さんにも「こんなだったらいいな」という人になれたらいいなって思っています。

---

残念ながら前編は、ここまで。次回のアップは、1月13日（火）の予定です。お楽しみに！

■関連記事
ピュアビューティ　中島はるみさん　後編

【インタビューバックナンバー】
聞かせて！”私”の楽しみ方