前編では、会社員時代のエピソードをうかがいました。後編は、ご主人のこと、また、年齢とともに気になる健康や憧れる女性のことを伺います。

仕事の話に「光栄なことじゃない」

―(ガイド)古田敦也さんと中井美穂さん、とっても仲良しのご夫婦というイメージがありますが、実際はいかがですか?

夫は、1人で何でも作れるし、何でもできる人。妻がいないと困るって人ではないんです。
仲はいいですけど、「べったり」という感じではないですね。結婚して13年ですが、子供がいないせいもあって、関係性があまり変わっていないんです。異性の友達という感じかな。もちろん信頼関係とか、尊敬する気持ちはベースにありますよ。一番近くにいる存在ではありますけど、「夫を支えている」妻という感じでは全くないし。夫もそんな風に感じてないと思います。「スポーツ選手の奥さん=内助の功」っていうイメージからすると申し訳ないんですが、世の中には色んな夫婦がいますからね。

―(ガイド)97年のTBS「世界陸上」のキャスターを務められたのを機に中井さんに仕事がどんどん舞い込み始めます。奥様のお仕事が増えていくことについて、ご主人は何かおっしゃいましたか?

「世界陸上」の仕事は、現地までは行かないまでも、時差の関係もあって深夜から早朝にかけて生放送があるんです。夫が遠征に出ている時は私が不在になっても問題はないのですが、東京で試合があるときは彼は自宅で休んで、次の日の試合に備えなくてはいけない。大事なときに私が家にいないとか、早朝4時に帰ってくるとか迷惑がかかってしまいます。仕事をお引き受けするかどうか迷って、彼に相談をしたら、「名指しで仕事を依頼していただくなんて光栄なことだよ。やりたければどんどんやったらいいんじゃない」と。

引退しても、絶対に大丈夫と思っていた

―(ガイド)なんという懐の深さ! 感動です。長く野球選手としてご活躍だったご主人が、引退の決断をされたときは、奥様としてどのように感じていらっしゃいましたか?

予定があえば、一緒にお芝居を観にいくこともありますよ。
「この人これからどうするのかな」「どうやって暮らしていくんだろう」とか(笑)。ちょっと客観的に見ていました。彼にとっては、小さいときから野球をするのが日常で、生きてきた時間のかなりの部分を野球が占めているのに、それがなくなって「大丈夫なの?生きていけるのかしら?」っていう気持ちと、野球以外のこともたくさん勉強していましたから、絶対に何かやるだろうというのが半分。夫は、性格的に「やってみないとわからないじゃない」って言う人ですし、私がとやかく言うことでもありません。勝ち負け、使われる使われないという評価の対象に常にさらされてきた人ですから、その辺りは強いですね。

お二人ならではの夫婦の距離感は、お互いへの信頼や尊敬あってこそ成り立つのでしょうね。次に、いくつになっても可愛いらしい印象の中井さんですが、年齢を重ねるということについて、うかがってみました。