20060208
誰にでもいい顔をするのは抵抗ありますよね。でも、「八方美人」も使い方次第のようですよ
「八方美人」とは、誰に対しても落ち度なく振る舞うことやそれができる人のことを指しますが、多くは非難の気持ちを込めて使われることば。
でも、仕事の上では、賢い八方美人になることで不必要な軋轢をなくすこともできます。
そこで今回は、無駄な敵を作らない、「信頼される」八方美人になるコツを探ってみましょう。



敵からの攻撃は、
満面の笑顔でかわせ!


ワンフロアに女性ばかりのコールセンター。
新人の約半数が、あるベテラン女性Kさんの細かなチェックに耐えられず早々に辞めていく…。
そんな職場が、中途入社の新人Aさんの登場で、ガラリと変わったといいます。

テレフォンオペレーターのAさんは、自他共に認める「おっとりキャラ」。
決して要領がいいタイプではなく小さな失敗を繰り返すAさんは、ベテランKさんの格好の餌食となりました。

K:「あら、まだこんなこともできないの。ホントに覚えが悪いのね」
「ここの入力は絶対に間違えちゃだめって言ってるでしょ。何回言ったらわかるの!」
「まだその仕事終わってないの? のろのろやってんじゃないわよ、ったく…」


多くの新人は、こうしたKさんの言動に、

1)泣く
2)新人同士で愚痴を言いまくる
3)面と向かってタンカを切った結果、さらに強いKさんの攻撃を受ける

…のいずれかの道をたどり、耐えきれずに退職するか、あきらめの境地でやる気なく働き続けるという状況でした。


ところが新人Aさんの反応はこうです。

K:「あら、まだこんなこともできないの。ホントに覚えが悪いのね」
A:「そうなんです。まだ覚えられなくって。先輩、覚え方のコツ、教えてください」

K:「ここの入力は絶対に間違えちゃだめって言ってるでしょ。何回、言ったらわかるの!」
A:「あっ、そうか…。すみません、またやってしまって。指摘してくださって、ありがとうございます」

K:「まだその仕事終わってないの? のろのろやってんじゃないわよ、ったく…」
A:「そうですね。どうもうまくいかないんです。先輩は、どうやって早く済ませるんですか?」



こうした言葉を返すAさんは、常に柔らかい笑顔。
少々デフォルメすれば、あごの前当たりで両手を合わせ、身体を左右に軽く振って、「教えてくださ~い」とちょっと甘える感じでしょうか。

敵意を持って攻撃する側は、自分の攻撃によって相手がいやがったり、困ったりする反応を楽しんでいるところがあります。
ところが、常に満面の笑みを浮かべ、声をかけられてうれしい!という反応をされると、肩すかしを食らってしまい、攻撃意欲を失うもの。

次第にAさんへの攻撃は減っていったといいます。

実は、Aさんは前の職場で先輩のいじめにあったことがきっかけで、この対処法を思いついたとのこと。
ほかのメンバーも彼女の対処法を学んだ結果、Kさんは攻撃をしかける相手がいなくなり、すっかり元気がなくなってしまったのでした。



次のページでは、高い能力を持っているが故に、知らず知らずのうちに敵を作ってしまうケースの対処法を考えてみます。