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| 佐々木さんのこれまでにされたさまざまな経験、人との出会いなどがぎっしり。生き方のヒントがちりばめられています。 |
「ブランク」や「過去の経験」なんて問題じゃない！
川崎：
ところで、このサイトの読者の中には、５～10年のブランクの後、再び働き出すのは難しいと考えている人が多いのですが、結婚・出産による「ブランク」について、どうお考えになりますか？５～10年のブランクとなると、やはり難しいでしょうか。
佐々木：
私は「難しい」という単語は、使わないようにしているんです（笑）。意識の問題だからなんですね。今、私の会社でも数年間のブランクの後に働いてくれている人がいます。３人の子供のお母さんなんだけれども、再就職するにあたって、「子供たちと『こういう会社だけれども、お母さんが働くのはどうだろうか』って話をして、みんなに応援されて来ました」って言ってました。その彼女に関して言えば、仕事ぶりも意欲も本当に素晴らしいですよ。キャッチアップも早いし。でも、これは1人1人によって違うことなんです。10年ブランクがあったらだめとか、３年のブランクならいいということではないということを、私はみなさんにメッセージとして伝えたいですね。
川崎：
ブランクの長さではないといことですね。
佐々木：
ブランクの長さとか、過去に経験があるとかないとかは、ある意味無関係で、その人が本当にやる気があって、ある程度の知性なり理性なり、その仕事をするっていうことに熱心に取り組む姿勢があれば、何歳からでもいつからでもできると思うんですね。ほら、80歳になってから外国語を勉強したらペラペラになりました、なんて方もいますよね。あるいは、今まで働いたことがなく、主婦だったけど夫が働けなくなったので始めたら大成功しました、なんて方とか。つまり、その人次第ということだと思うのです。
「私は、特別な人間」って思えますか？
川崎：
どうすれば、前向きに取り組む姿勢を持つことができるでしょう。
佐々木：
自分は、特別な人間なんだと思えるかどうかでしょう（笑）。
川崎：
難しい～！
佐々木：
だから、難しいと言ってはだめですよ（笑）。難しいという単語を使わず、まず「自分はできる」って考えると良いと思うんです。「何が起きようと私は、できる。私は、やり遂げる人間なんだ」って思うことからスタートする。ちょっと想像してみて欲しいんです。あなたの会社に、「私は、10年もブランクがありましたので、いろいろ難しいと思いますし、何ができるかもわかりませんけれども、雇ってくださいますでしょうか」って言われたら、どうしますか？ 雇わないでしょう？
川崎：
それはそうですね。
佐々木：
「ご迷惑をおかけすると思いますし」って言われても。
川崎：
一から勉強させてくださいとか（笑）。
佐々木：
どこも雇わないわけですよ。だけど、「私は、ブランクはありますけれど、絶対にお役に立つと思うんです。もしかしたら、最初の１ヶ月、いろいろ質問すると思いますけど、２ヶ月目見ててください、必ず会社に貢献します」って言われたら、雇ってみようって思うでしょう？ だから、本人がまず、自分を信じて、そう言うことが大切だっていうことなんです。自分が喋ったことは、自分が一番よく聞くわけですから。
「私は、だめなんです」とか、「難しいです」って言った瞬間に、その言葉を自分が聞いて難しいと思っちゃうの。でも、「私は、できると思う」、「できるんです、やらせてください。きっとうまくいきます」って、それしか言わない人になったら、何ヵ月後には、そういう人になってる。自分の心が、自分の言葉が、幸せを作り出す源なんですよ。「難しいな」とか「大変ですよね」とかっていうのは、だから”禁句”。
でも本当はね、うまくいかないこともいっぱいあるでしょう？ 難しいなと感じることもいっぱいあるんです。それは感じて当然だから、それはそれでＯＫ。ポイントは、マイナス面にスポットライトを当てる必要がないですよ、ということです。
「私」で語る訓練をしましょう。！＞＞次ページへ
