女性の転職/女性の仕事カタログ

「色」を仕事にする カラーセラピスト(2ページ目)

ここ数年、女性誌や女性向けのウェブサイトなどでよく目にするようになってきた「カラーセラピー」や「オーラソーマ」。色を使って心やからだのバランスを整える「色」の仕事の魅力と必要なスキルに迫ります。

執筆者:三輪 貴子

立ち止まらず学びつづける ~学ぶ姿勢~

オーラソーマカラーセラピーで使うボトル。直感で選んだ4本のボトルから心の状態を読みとる。
カラーの勉強を始めて数年たち、色彩心理学にも興味がでてきて「色彩心理の講師もしたい」と思っていたころ、偶然友人が心を病んで入院をしていました。そのとき、「これから世の中には、ストレスを感じる人が増えてくるだろう。心理学とカラーヒーリングは、一般社会でも必要になってくる」と思い、その後はいろいろなスクールへ通いました。

私が通ったスクールは、【心理学のスクール】1つ目は約1年。2つ目は約6ヶ月。【オーラソーマカラーセラピーのスクール】初級・中級・上級・ブリッジコース約2年。【色彩心理のスクール】約3ケ月です。

はじめて「カラーコーディネーター」の存在を雑誌でみかけてから、ここまでの道のりは、約4年~5年。勉強にかかった費用は400万円ほどです。そして今では、サロン「心と身体がよろこぶ*キュア・カラー」を開き、小さなころから思い描いていた「自由に働ける人」になりました。

客観的にプロデュースすること ~仕事を獲得するために~

私の仕事の内容は、大きく2つにわかれます。1つは、サロンでお客さまにパーソナルカラーなど、マンツーマンでカウンセリングをすること。そして、もう1つは、もう1つは、アーティストの色彩プロデュースやテレビ番組の監修などの色彩プロデュース業務のほか、著書「幸せを呼びこむ色のチカラ」(大和出版)や、オンラインのカラーヒーリング・アドバイザー講座のような執筆業、企業講演・カラーヒーリング講座 などの講師業、また、「カラフルネット」 というカラーのネットワークを運営しています。

よく「どうすれば、テレビや雑誌などの仕事がくるのですか?」と質問されます。前職(広告代理店)の人脈からマスコミ露出が多いと、思われている方が多いようですが、ほとんどは「キュア・カラー」のウェブサイト経由でオファがあったものです。また、一つ一つの仕事を丁寧にするように心がけています。それが、結果的に次の仕事へとつながっているのかもしれません。

世の中にあふれている情報に流されない~未来のカラーリストへメッセージ~

キュア・カラーのサロンには「カラーの仕事に就きたいんです」と相談にこられる方が多いですね。相談にこられた方には必ず「なぜ、カラーの仕事に就きたいのか」と質問します。そこをきちんと自分の中で落としこみができてないと、どんなにスクールに通って勉強しても、資格をとっても、気持ちの方向性が定まってないので、不安定な状態になってしまいます。カラーに関する資格をとったからプロとして仕事ができるのではありません。カラーの知識と、それをビジネスにしていけるかどうかは、全く違う能力です。

また、自分はカラーで何をしたいのか、何が好きなのかを客観的に把握すること。プロになれるか否かはここがしっかりしているかどうかが大きなポイントです。これは、私が初めてカラーとであった「とらばーゆ」に載っていたこと、そのものですね。

ただ、今は情報がたくさんありすぎて、何が自分にあっているのかを決めるのは、なかなか難しいようです。そこで、これからカラーの仕事を目指している方々などの情報交換の場になれば、と思いカラフルネットを立ち上げました。私は、カラフルネットの活動を通して、これからも未来のカラーリストのみなさんを、応援していきたいと思っています。



<編集後記>
独立をして仕事をするには、知識を得るだけでなく、いかに自分をうまくPRできるかも大切。両方の力をうまく付けていくことが、知識を仕事につなげるポイントのようです。自分を客観的に見てくれる、仲間や、信頼する先生方の存在は、夢を叶えるために、大きな役割を果たしてくれるのではないでしょうか。
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