法律系出身じゃなくてもOK! |
法科大学院の多くは、法学既修者コース(2年)と法学未修者コース(3年)を設けています。
法学未修者コースでは、例えば経済学や自然科学系など、法律系専攻以外の学生も分け隔てなく受け入れることを前提に、様々なバックグラウンドを持った法曹の育成が期待されています。
では、法科大学院統一適性試験の志願者の専攻をみてみましょう。
法律系専攻者は9937名で、全体の半数を占めていますが、それに対抗するように、法律以外の文系専攻者が3399名、自然科学・理工専攻者が838名となっています。
25歳以上40歳未満が半数を占める! |
20歳以上25歳未満の方の多くは、法曹を目指す大学生、もしくは司法試験受験生と考えられるでしょう。注目すべきは25歳以上30歳未満の人が5275名、30歳以上40歳未満の方が4698名と、この2つの層で、受験生の半数を占めていることです。
30代~40代と言えば、まさに働き盛り。経験も豊富で、仕事も重要なポストに就いている人も多いでしょう。法科大学院は、一部の学校を除き、基本的には昼間部のみで、当然昼間仕事をしている人は、辞めざるを得ないと思われます。実際に進学を考えていない受験者も含まれているとは思いますが、この年代の方にとって、法科大学院進学は金銭的にも生活的にも、そして司法試験合格についてもリスクが高いはずです。しかしながら、挑戦する人がこんなに多いのには驚きました。
日弁連主催の統一適性試験は、来たる2003年8月3日実施予定です。様々な職業、専攻、年齢の人が集まる法科大学院。法律以外にも、色々なことが学べそうですね。
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