社会人の大学・大学院/社会人の進学・学生生活事例

【インタビュー】 博士号への道 38歳薬剤師の場合(4ページ目)

医薬品開発の研究者から薬剤師に転職。さらに夢の実現のため、大学院での博士号取得を目指す38歳の社会人学生に受験対策や進学後の生活について聞いた。

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド


大学院は将来の幸せを保証するものじゃない


私の転職、そして大学院入学は共にチャンスに恵まれただけ、という気もします。もちろん、この「チャンスの波」を見極め、波に乗る本人の努力が大事だとも思いますが、私の場合、自分の技量をあまり考えず、え~いと「大波」に乗ってしまう無鉄砲さが幸いしたのも事実です。「落ちてもいいや!」位の気持ちがありました。

社会人はどうしても手堅く考えがちですが、あまり考えすぎても、転職や大学院へ行くことは難しくなると思います。何故なら、転職も大学院生活にしても、それが成功とか幸せを保証するものではないからです。

大学院での研究活動ならびに学位取得が、自分にとってどういうメリットがあるのか?徹底的に考えた上でメリットがあると決断できなければ、大学院はお薦めできないのは事実ですし、年齢が高くなればなるほどお薦め度が下がるのも本音です。

仮に学位を取得できたとしても、大学卒業後、ストレートで学位を取得した若い研究者たち以上の研究能力、ならびにオリジナリティーがあるでしょうか?


「良い波」に信じて乗ってみる勇気を持つ!


私の場合、学位取得後の人生を考えると、年齢のハンデは相当なものだと考えています。しかし、それでも今回チャンスの波に乗りました。「良い波」が来た場合、信じて乗ってみる勇気を持つのも一つの手だと思います!

社会人大学院生になって間もないですが、今のところ、充実した毎日を送っています。その雰囲気はブログで感じていただける事と思います。ご興味があれば、是非ご覧下さい。


【薬剤師の社会人大学院生ライフ】


今回インタビューに応じて下さったRさんのページ。


(ガイド西島より)
現在、大学院での博士号取得を目指し、薬剤師の仕事と大学院での研究を両立させ、国内だけでなく、世界中に予防医学を浸透させる、そして薬剤師の職能を向上させる提案もしていきたい、というRさん。きっと強い意志と信念で夢を実現させることでしょう。その夢が叶う日が来るのを、本当に楽しみにしています。

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