生存時間を少し延ばすだけの薬を開発する研究者生活。本当に人間が幸せになれるのだろうかと葛藤の末、転職を決意
---医薬品メーカーでの研究職から、診療所薬剤師に転職されたきっかけは？
救急医療での最終局面に使用する薬の開発に携わっていましたが、現実には救命は難しく、せいぜい生存時間を少し延ばす程度でした。
医薬品メーカーでの仕事には満足していましたが、仕事を続けながら、薬の役割や私が開発した薬で、本当に人間が幸せになれるのだろうか？と考えた末、救急医療分野の医薬品開発会社を辞めることに決めました。
また、その当時薬剤師法が改正され、薬剤師の服薬カウンセリングが義務化されました。薬剤師が、そして私が患者さんの生活を豊かにするお手伝いができるかも、と思い転職する気持ちが固まりました。
私の希望は、患者さんの生活環境を長く見られて、理想を言えば家族まで把握できる環境で働くことでした。転職活動は難航しましたが、最終的には希望の条件に合う職場に採用が決まりました。
大学院での博士号取得までの道のり
---この大学院を選んだ理由は？
1．私が地域で行いたい事が、研究室の研究内容に近いこと
2.指導教授と面談した際に、この先生について学びたいと感じた
---同大学院での博士号取得までのみちのりを教えて下さい。
～2年次終了までに～
・履修科目30単位以上取得
・中間審査を通過
～4年次終了までに～
・筆頭著者、欧文、レフリーがいる雑誌に投稿
・最終審査を通過
これらをクリアーすれば、晴れて博士号取得となります。
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