社会ニュース/よくわかる時事問題

「危ない婚活」の要チェック・ポイント(3ページ目)

世は「婚活ブーム」! 20~40代の約4割が、婚活を経験しているとの調査結果も出ていますが、その裏では、苦情やトラブルが続出。そこで、どんな問題が起こっている? トラブルを防ぐポイントとは?

執筆者:志田 玲子

クーリング・オフや中途解約のルールは?

画像の代替
契約する際は、結婚できない場合もあり得ることを覚悟しておくことが必要……
写真提供:フリー画像素材EyesPic
一般的に、結婚相手紹介サービスを利用する費用の相場は、総額で年間30万円程度(登録料、月々の会費、結婚に至った場合の手数料など)。これをクーリング・オフ(契約解除)したり、中途解約したりする場合は、特定商取引法で定められたルールに従うことが、義務づけられています。

■クーリング・オフ…… 契約期間が2ヶ月超、金額が5万円超の契約の場合は、契約書を受け取ってから8日以内であれば、消費者は、無条件で契約を解除できます。また、支払ったお金は、全額返金されます。
■中途解約…… クーリング・オフが可能な期間を過ぎ、契約期間の途中で解約する場合、業者が消費者に請求できる解約料には、上限が設けられています。たとえば、サービス開始以前の解約なら、3万円が上限。これ以上請求した場合は、法律違反になります。

尚、対応に困った場合は、消費者センターなどに相談するのがお勧めです。

トラブルを防ぐために、ここに注意して!

最後に、トラブルに遭わないようにするためには、どんな注意が必要?
■「必ず結婚できます!」「登録者は一流企業ぞろい!」など、業者の調子のいい宣伝文句を、うのみにしない
■サービスの内容や料金の仕組みを、よく理解する。特に料金については、登録料や月々の会費、結婚に至った場合の手数料など総額でいくらかかるのか、また、中途解約する場合の解約料について、事前に確認しておく
■契約する前に、必ず契約書に目を通して、疑問点は業者に確認する(法律により、業者は消費者に対し、契約前には契約概要を書いた書面を、契約時には契約書を渡さなければならない)

そもそも、結婚相手紹介サービスは、結婚を約束するサービスではありません。相手も人間ですから、実際に結婚までこぎつけられるかどうかは、お互いの相性次第。不確定要素があることは否めず、過大な期待は禁物です。まして、平均で年間30万円もかかる=安い買い物ではないわけですから、サービス内容や業者の質を十分に吟味した上で契約することを、お勧めします。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます