駅近マンションは価格の高さが弱み?
にぎやかな駅周辺だと、周囲に不審人物がいても気づかないかも? |
1.価格が高い
2.環境が騒々しかったりする
3.セキュリティが心配
価格が高いというのは、利便性が高いことの表れですからデメリットとは言えないかもしれません。でも、同じ予算なら駅から遠いマンションのほうが広い住戸や共用施設の充実した物件が手に入る可能性は高まるでしょう。
それに1つ目のグラフをよく見ると、「16~19分」より「20分以上」のマンションのほうが値下がり率がわずかに小さくなっています。これは駅から遠いともともとの分譲価格が安いので、値下がり幅も小さくなったと考えられます。売るときの値下がり率という意味では、駅から遠くても必ずしもソンというわけではないのです。
環境やセキュリティでも不利な駅近
駅の近くは便利なぶん、環境は騒々しくなる傾向が強まります。「緑の多い環境で子どもをノビノビ育てたい」と考えているファミリー層には不向きなケースもあるでしょう。どちらかというと利便性重視のDINKSやシニア層向けの物件が多くなると考えられます。セキュリティについては周辺環境とも関連しますが、人通りが多い通りに面していると窃盗犯などが逃げやすいといいます。建物が立て込んだ環境だと死角も多いので狙われやすい場合もあるでしょう。ただ、郊外のマンションでも人目が少ないと空き巣が侵入しやすい面もあり、一概には言えませんが。
いずれにしろ、住環境は駅からの近さと必ずしもリンクするとは限りません。駅に近くても静かな環境の場所はありますし、逆に駅から離れていても大型店舗が近く買い物が便利なケースもたくさんあるのです。それに「駅から○分」という表示は80m=1分で単純計算したものなので、坂道や信号待ちは考慮されていません。やはり利便性や環境については実際に現地を訪ね、自分の目と足で確かめるのがいちばんでしょう
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