●ブランド経験を探る。
ブランド経験は、「経験ブランド」とは異なる。
経験ブランドというと、ディズニーリゾートやスターバックスコーヒーそして最も新しいところでは「六本木ヒルズ」か?
経験ブランドは、リアルな場を核にブランドとしての求心力を持たせる視点だ。
一方、ブランド経験は、本当の「場」は顧客の心の中にあるという視点である。
「ブランド経験」の視点は2つに集約される。
1.ブランド経験スパイラル
2.過去・現在・未来のブランド経験
1.ブランド経験スパイラル
刺激→認知→理解→欲求→比較・検討→確信→購入行動→購入→使用→更なる刺激という形で、スパイラル的にブランド経験は深まる。
例えば「待望のマツダのRX-8が発売された!」という事実は、認知である前に「刺激」である。認知は「知っている」という状態であるが、初めての認知には刺激がつきものだ。顧客は乗るたびに「RX-8」へのブランド経験を深める。経験が深まるたびに、心の映像(ブランド)もより豊かさを増す。
2.過去・現在・未来のブランド経験
RX-8に乗っている自分。その昔RX-7に乗っていた。
過去の経験は「想い出」になる。
RX-8を今、自分は満喫している。
現在進行形の経験は「スタイル」になる。
次にRX-8を乗る時は、どこに行って誰と何をしようか?
彼女を乗せて葉山の海岸もいいし、ひとりで富良野のまっすぐな道も駆け抜けたい。未来に求める経験は「夢」になる。
結局のところ、ブランドの中身はどうなっているのか?