●ガイドの視点
事実がもたらす驚異。
ヒトは究極の価値を直感できる生き物だ。そして、驚異的な事実を創りだすのは、ヒトと企業の想いにほかならない。
パテック フィリップの場合は「世界最高のタイムピースを作り続けること」にこだわり、たゆむことなく実践している。
角田さんはこう語る。
「現代は本当の意味で “大人の愉しみ”が少ない時代なのかもしれません。」
「お客様によると、パテック フィリップのタイムピースは、身につけるだけで、これ以上ないプラスの感情が湧き上がるのだといいます。お客様自身が求める感情が、コストパフォーマンスの域を乗り越えさせるのではないでしょうか?」
結果として、高く売れるとは、こういうことではないか?
顧客に “究極の愉しみ”、そして、それによって湧き上がるプラスの感情を、いかに期待させ提供するかどうか?
パテック フィリップの事例を富裕層ビジネスと捉えるのは実に一面的だ。
自社の信念や哲学を見直し、誇れる事実を探求し、プラスの感情に値する価値を創造していくためのケーススタディとして理解すべきだ。
角田さんは、あえてこう表現した。
「時計なんて…たかが、おもちゃですから。」
そう全ては「たかが○○」だ。
しかしその裏にたゆたう「されど○○」を実感したいとヒトは思う。
そのことが信じられるから、マーケティングに終わりはない。
【パテック フィリップ 専門店】
スフィア パテック フィリップ ギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-16-14 MONT BLUE BLDG.
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http://www.patek.com
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