● ソニーの2001年度
<2001年度連結業績概況:2001年4月1日~2002年3月31日>
【売上高】 7兆5,783億円 (前年度比 + 3.6%)
【営業利益】 1,346億円 (前年度比 –40.3%)
すごいですね。7兆円企業ですって。
しかし、その一方で営業利益が40%も減少したのが気になります。
ソニーにとっては想定できることもあったとはいえ、辛い1年だったでしょう。
いったい、この7兆もの売上高と前年度比-40.3%の営業利益の減少は何がもたらしたのでしょうか?
ソニーは大きく6つの営業分野に分けて公表しています。
<2001年度分野別営業概況>
(1)エレクトロニクス
【売上高】 5兆3,104億円(前年度比 –3.0%)
【営業損失】 -82億円(前年度比 –103.3%)
主にオーディオ、テレビ、ビデオ、情報・通信(パソコン、携帯電話など)、半導体、コンポーネント(ソフトウェア部品)、その他(アイワAiwa)などによるものです。
ちなみに前年度の営業利益は、2,471億円でした。
(2)ゲーム
【売上高】 1兆1,037億円(前年度比 +51.9%)
【営業利益】 829億円(前年度比 +162.2%)
主にソニー・コンピュータエンタテイメント(SCE)、つまりはプレイステーション関連によるものです。
ちなみに前年度の営業損失は-511億円でした。
(3)音楽
【売上高】 6,428億円(前年度比 +5.0%)
【営業利益】 202億円(前年度比 -1.6%)
主にソニー・ミュージックエンタテイメント(SME)によるものです。
(4)映画
【売上高】 6,358億円(前年度比 +14.5%)
【営業利益】 313億円(前年度比 +627.9%)
主にソニー・ピクチャーズエンタテイメント(SPE)によるものです。
ちなみに前年度の営業利益は43億円でした。
この1年で約7.2倍の増加です。
(5)金融
【金融ビジネス収入】5,122億円(前年度比 +7.0%)
【営業利益】 221億円(前年度比 +27.0%)
主にソニー生命、ソニーファイナンスインターナショナル、ソニー損保、ソニー銀行によるものです。
(6)その他
【売上高】 1,464億円(前年度比 -6.4%)
【営業損失】 -86億円(前年度比 +8.5%)
主に日本と米国の都市型エンタテイメント事業やソニーコミュニケーションネットワーク(株)や日本における広告代理店事業子会社によるものです。
※ソニーに関するデータは、ソニー(株)投資家情報の内容に基づいて、ガイド自身が編集。
少し数字が多くてお疲れになってしまいましたか?
要はどういうことなのでしょうか?
次のページで私が思うところをお話します。