癌の早期発見
このγ線は放出されるエネルギーや方向(正反対の方向に2本でる)が一定であり、体から出てくるγ線を精確な画像情報として検出できる。ブドウ糖に放射化したフッ素をつけた薬を静脈注射すると、癌細胞のようにエネルギー消費が多い組織に集まるため、癌の早期発見ができる。
このように断層撮影画像といっても、PETはCTやMRIといった組織の形態を観察するもと検査法が異なる。初期癌の発見率の向上はもとより、転移の発見や治療計画に有効な手段となっている。
SF小説の世界のものであった陽電子も、今や人間の生活の一部に重要な技術として実用化されている。アシモフの陽電子頭脳の話は、大きなビジョンを描くことの必要性を改めて教えられた内容であった。
<関連リンク集>
ポジトロンCT(PET)検査(国立がんセンター)
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/cancer_screening/kensa_15.html
歩きだした人間型ロボット http://allabout.co.jp/gm/gc/292371/
実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/gm/gl/16504/