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モーションキャプチャで3DCGにリアルな動きを!(4ページ目)

モーションキャプチャの進歩は、3Dゲームのリアル性はもちろん、将来はホログラフィーテレホンへの応用も期待される。医学の研究や、ゲームや映画の制作、さらにロボットの遠隔操作として開発は続く。

執筆者:木村 勝己


各種キャプチャ方式

画像
スタジオの上面には照明とカメラを設置し、主に上体の動きを抽出する。(バーチャルリアリティ展より)
キャプチャ技術には光学式、機械式、磁気式などがある。光学式は、複数のカメラなどをトラッカー(物体に装着したマーカーを検出する)として物体の周囲に張り巡らせるように設置する。動きによりカメラに対してマーカーが隠れる場合は、ソフトウェア的に自動補正を行なって座標点の抽出精度をあげている。カメラを周囲に設置してた専用のスタジオで利用されることが多い。

マーカーを装着せずにビデオ画像からソフトウェア的に特徴点を抽出して、動きをキャプチャする方式もある。座標点の抽出精度を如何に上げられるかが研究課題といえる。

機械式は、マーカーとトラッカーの一部を装着するために光学式に比べて重いが、無線LANを併用すると広範囲に対応できるなどの利点がある。

磁気式は光学式と比較し、隠れたマーカーを検知することができる一方、マーカー数に制限があり、機敏な動きには反応できないなどの欠点がある。

拡大する利用分野

モーションキャプチャは、病院などの医療機関で人の動きを取り込んだり、スポーツ医学の研究をするために利用されている。また、ゲームや映画の制作からテレビ番組・CM制作など、あらゆる3DCG制作場面で幅広く利用されている。

(株)ジースポートはビデオ映像(2D)などから取り込んだ動画ファイル(AVI形式、MPEG形式)をもとに、関節へのマーキングやビデオ映像の色情報などからキャラクターの動作を解析し、3Dのモーションデータを生成するモーションキャプチャソフト「KROPS」を販売している。高価なハードウェアや特殊な設備が不要になってきている。これは東京大学にて CG 研究をしていたグループによって開発された。

このモーションキャプチャはCG以外にも、ロボットの遠隔操作用入力手段として利用されてきている。人型二足歩行ロボットの開発に伴い、この技術はますます進化のスピードを速めそうである。

<関連リンク集>

実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_tech.htm


アイデアの発想法
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_hassouhou.htm


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