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ご飯と一緒にもう一品! 主婦の発明、おかず倍増計画(2ページ目)

生活に身近なアイデア商品で実績を上げているのが主婦の発明家。今回紹介のものは、炊飯器で普通にご飯を炊きながら、おかずも同時に作れてしまう便利な商品だ。その名は“おかず倍増計画”である。

執筆者:木村 勝己


ものの試しに炊飯器に湯飲みを入れたら

そこで、炊飯器でご飯と同時におかゆができないかと考えた。ものの試しに炊飯器のお米の上に湯飲みに多めの水とお米を入れてご飯を炊くと、同時にかわいらしいお粥ができたそうだ。

その後エスカレートして、湯飲みの横にジャガイモ、ニンジン、カボチャ、茄子などが並ぶようになった。柔らかく蒸し上がり、ご飯の匂いも不思議と気にならなかったという。

ご飯の凹みと容器の汚れが難点

ところが炊きあがったご飯が凹むといった困った問題があり、ジャガイモやニンジンにもご飯粒がいっぱい付いてしまった。たっぷり具を乗せられる台が欲しい!これが“おかず倍増計画”の商品化へと発展したのである。

最初、天ぷらを受けるプレートに脚をくっつけた物を試作した。銅のワイヤーを自宅のベランダで溶接したり、丸い網にネジで棒を付けたりした。どれも安全や清潔にはほど遠いものであり、溶接やネジを使わないでつるんと洗えるものができないかと思った。

アイデアの出現

そのような中、三角形の穴あき平板の角を折り曲げて六角形の台を作る事を思いつき特許フェアで公開、予想外に評判がよくグッドデザイン賞 に応募した。

2001年のグッドデザイン賞受賞をきっかけに商品化、材料の厚み、穴の大きさ、素材、角の処理に至るまでこだわったこともあり、現在までに約4500個を販売している。

この商品の使い方は次ページのように簡単である。
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