携帯電話の小型化はどこまで進むのだろう。通信自由化直後の携帯電話は、肩から大きな箱を吊り下げて利用するショルダー型であった。これから比べると現在の携帯電話は十分に小型化がなされている。
世界最小のiモード対応携帯電話
iモード対応携帯電話プレミニ(premini)ボディのデザインと調和したアーチ型アンテナを採用している。型番は「ムーバSO213i」≪写真提供:ソニー・エリクソン≫
|
それはNTTドコモ及びNTTドコモグループ8社により開発された、世界最小のiモード対応携帯電話プレミニ(premini)である。
コアターゲットは20代~30代の男性を想定しているとのことだ。必要最小限の機能を好み、先進的で大人の感性を持つユーザー層とのことで、デザインも“クール”という言葉からくる世界観でまとめあげたそうである。
この「premini」とは、「premier」(第一級の)と「mini」(小型の)の造語だそうである。高さ約90mm(アンテナを含む)×幅約39mm×厚さ約19mm、質量69グラム以下の名刺大の小型サイズを実現した。
1.3インチの65,536色TFTカラー液晶ディスプレイ(解像度は160×128ドット)を搭載して、連続待受時間 300時間以上、連続通話時間 100分以上を実現している。
ユーザー調査による機能限定
開発はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズであるが、7月1日の発売開始時には店頭では中々手に入らず、2週間位の予約待ちが生じていたようである。小型化実現の手段として大きいのは、機能を通話・メール・iモードといったコミュニケーションの基本に限定したところだろう。流行のカメラ搭載をやめ、外部メモリーや赤外線通信などの機能も思いきって削っている。
ソニー・エリクソンのユーザー調査によると、シンプルでより小型の携帯電話が求められているとの結果であり、今回の開発になったようだ。
そして小型化に対する課題は次ページのように工夫がなされた。