風や温度を直接肌で感じる
そのような中、自毛と殆どわからないものが出てきた。プロピアの「ヘアコンタクト」である。腕に長い毛を生やした様なテレビCMは衝撃的であった。
従来のカツラに比べてメガネとコンタクトレンズの差くらいの違いがあるとうたわれており、肉眼では装着確認が困難なほどの仕上がりになる。風や温度を直接肌で感じるとのことだ。
ヘアコンタクト強度テスト写真提供:Propia
この生え際のわからない自然な仕上がりで、ハリウッド映画の特殊メイクの関係者からも、直接問い合わせがあるほどである。
特殊素材と植毛技術の開発
ヘアコンタクトは地肌に髪の毛を直接密着させる方式であり、サイドの髪などで支えて装着する従来のカツラとは概念が大きく異なっている。
シート状の新素材に植毛をほどこして、これを地肌に密着させる。この実現には新しく開発した特殊素材シートの貢献が大きい。超微細加工技術により作られる、薄さ0.03mmの半透明シートの新素材(スーパーナチュラルサーフェイス素材)がそれである。
これは皮膚の角質層と同じ薄さであるが、植毛時の穴によっても破れない強度を持っているとのことである。ここに最小0.5mm間隔で人口毛を植毛していくのだ。この植毛は独自に開発したコンピュター制御システムで達成される。
そしてその装着感は次のように自毛に非常に近いものとなっている。