弥生時代にはベッドがあった
なんと日本は昔、ベットを使っていたとのことである。平凡社の吉田集而編 『眠りの文化論』によると、弥生時代の遺跡には部屋の周りにベットがみられ、日本人も弥生時代にはベットで寝ていたことがわかっている。
しかし日本の寝具の原型は奈良時代の“むしろ”にあるようだ。これは植物を編んだだけの薄いマットである。そして真綿と麻などを入れた“ござ”のようなものが使われ出した。
室町時代には掻巻(カイマキ:普通の着物より厚く、綿が入れてある)のようなものを上に掛け、下にマットレスとして畳を敷いたものが現れている。現在、私たちが寝るときに使っている掛け布団は、木綿が普及した幕末ごろに出来たようだ。
快眠への欲求
この時代から比べると今や普通の寝具でも贅沢なものであるが、快眠に対する人間の欲求は増すばかりである。それだけ皆が忙しく働きストレスも抱えており、短時間での爽やかな目覚めを必要としているのだろう。快適な眠りと爽やかな目覚めの研究への期待は益々大きくなりそうである。
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