二足歩行やペット型の話題が多くなっているロボット産業であるが、鑑賞用の熱帯魚や昆虫のロボットも、開発は進んでいる。

最先端技術の人工筋肉の採用

人工筋肉を使った魚型ロボット「アーティフィッシュ」は、水槽をゆったり泳ぐ姿が本物の魚と同じように癒される感じである。


水槽を泳ぐ魚型ロボット写真提供:株式会社 第一工芸


この尾ひれに使われている人工筋肉は“イオン伝導高分子アクチュエータ”といわれ、高分子と金属材料からできている。血管内手術など医療用に使われていたものであり、ロボット工学の分野でも脚光を浴びて来ているものだ。

電気的刺激に反応

高分子化学の最先端技術を導入したこの筋肉にマイコン制御による電気的刺激を与えると反応して動くため、この動きの変化で尾ひれを左右に動かして泳ぐ。動力としてモーターなどを使わないため、小型で軽くすることができている。


魚型ロボット「アーティフィッシュ」写真提供:株式会社 第一工芸


水槽には水道水を入れ専用の調整液をまぜる。魚型ロボット腹部にはコイルを用いた発電機構が埋め込められており、外部から水槽の水を通して電気刺激を与えると、コイルに誘導して発電する。充電の必要がなく続けて6ヶ月間は泳ぐことができるそうだ。

メンテナンスフリーの観賞用ディスプレーとしての商品化であるが、このような形で要素技術の開発が進み、その結果多くの応用商品が生まれれば、私たちの周りに新しい快適さが提供されそうだ。

最先端技術もこのように利用されると親しみを持つことができるが、次の虫型ロボットもその可愛い動きは見ていて癒される。