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生活が一新!無線ICタグ ブタからスイカが生れた!?(3ページ目)

家畜の耳に埋め込まれた無線応答機であるが、無線ICタグとして多くの分野でその応用が期待されている。ユビキタス時代に向けて要素技術となるのか、その潜在力を覗いてみた。

執筆者:木村 勝己

規格標準化への動き

無線ICタグの標準化も動き出した。国際的な非営利研究組織としてオートIDセンター「Auto-ID Center」が、1999年に米マサチューセッツ工科大学(MIT)内に設立された。欧米の関連企業80社の参加により、サプライチェーンマネージメント(SCM)における実用化技術の開発を進めている。

10インチのタッチパネル付き液晶ディスプレイが搭載された買い物カート。無線LAN接続による商品情報サービスの実験モデル
写真提供:凸版印刷株式会社
国内では2月に、経済産業省がICタグの標準化に向けた研究会を発足させた。3月には、東京大学の坂村健教授が主導のもと、ICタグの規格標準化を目指す「ユビキタスIDセンター」が設立された。

その結果6月23日には大手電機・通信・印刷業界の国内外企業180社により規格統一が合意された。実証実験や関連機器の開発を進め、2004年中には発売する予定である。


普及の課題は、ICタグの価格と薄型化である。これが達成できれば消費財にどんどん採用され、先の冷蔵庫の中身が外出先から確認できるといったようなことがことが実現できる。

これはほんの一例であるが、インターネット接続と共に活用されると、流通、セキュリティ、環境を初め多くの分野で革命が生まれそうである。
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