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進む生体認証!バイオメトリクス(2ページ目)

インターネットの普及とともに、個人の生体的特徴を利用する認証方式の開発が活発化している。指紋や虹彩といった個人特有のパターンを利用し、なりすましがしにくいとされるものだ。

執筆者:木村 勝己

パスワード入力からの開放

最近は多くのサイトでパスワード認証を使っているため、色々なところに登録していると、そのパスワードの管理が煩雑になってくる。何処かに記録して必要なときに参照することになるが、その記録をどう保護するかがまた問題になるのだ。

今回のようなバイオメトリクスによる方法は、パスワードを覚える必要がなく、利用に際しては便利な方法といえる。

ただ、利用するには生体的特徴の事前登録が必要であり、この辺は面倒な部分と、指紋などを登録するには少し違和感がありそうだ。

多くの認証方式を簡単に説明すると以下のようになる。

指紋認証

指紋といえば犯罪捜査の主要な手段であるが、今や一般の個人認証に活用されている。指の一部分しか使わないので小型化が可能であり、携帯機器にも採用されだした。

多くのメーカーが参入してきており、コストダウンが進んでいる部分でもある。また認識率の性能も上がっている完成度の高い方式といえる。

指紋の特徴点抽出としては、線の結合、分岐、終止、曲がりなどを利用している。この特徴点を多く利用すれば、個人識別はより強固になる。

例えば5点抽出すると、他の人が同じ特徴点を持つ確率は約7500万分の1になるそうだ。これが10点だと約17兆分の1になるから、世界人口を見ても同一パターンの人がいないことになる。

ただ、指紋を偽造する技術などもレベルが上がっているため、この辺はイタチゴッコになりそうである。米国は概にシリコンラバーを使っての指紋偽造が出ているようだ。

偽造しにくいことで期待されるのが次の虹彩認証だろう。
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