これらの発明の考え方に共通するものは、人間の労力を軽減するためのオートメーションの概念といえそうだ。それは今まで紹介した発明に見られるように、往復運動を回転運動にして力の方向を変換し、歯車やテコの原理を使って力を増幅し、自動的・連続的に作業を遂行するものである。
ちなみに世界で最初に特許制度が生まれたのも、このルネッサンス時代である。1474年にイタリアのヴェネチア共和国で公布された「発明者条例」がそれである。しかし面白いことに最初の特許第一号は30年も前の1443年に与えられている。アントニウス・マリニの「水なしで動く製粉機」にヴェネチア公が独自に与えた独占権がそれである。
<関連サイト>
● イタリア年2001プロジェクト(日経)
http://www.love-italy.net/nikkei/
● Leonardo(National Museum of Science and Technology)(英語)
http://www.museoscienza.org/english/auto/Default.htm
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。