マンション購入術/マンション購入費用

買う? 借りる? 損益分岐点はどこ?

家は買ったほうがいいのか、それとも借り続けたほうがいいのか。住宅ローンを借りた場合と家賃を払い続けた場合の生涯コストをシミュレーション。損得の分かれ目ははたして何年目に訪れるのかを解明します。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

30歳前後の世代にとって家を買うか買わないかは迷える選択肢のひとつ
30歳前後の世代にとって家を買うか買わないかは迷える選択肢のひとつ
俗に言う「住宅購入適齢期」に差しかかった年代の人にとって、「家を買うか、買わずに借り続けるか」は大きな問題のひとつでしょう。ここでは両者の損得について、住居費に絞ったシミュレーションで比較してみます。

入居時の負担は買うほうが大きい

家を買った場合と借り続けた場合で、住居費の生涯コストにどのくらい差が出るのか、シミュレーションしてみましょう。

まず設定条件ですが、「買う」場合は76m2で3,905万円の新築マンションを購入するケースで試算します。この数値は不動産経済研究所による今年上半期(1月~6月)の東京都下の平均です。そのほかの主な条件は以下のとおりです。

・頭金805万円、住宅ローン借入額3,100万円(金利3.0%、35年返済)
・ローン返済額11万9,303円、管理費1万3,000円、修繕積立金6,000円
・毎年の税金(固定資産税、都市計画税)約21万円(当初5年間は軽減あり)
・住宅ローン控除額20万円(当初7年間。8~10年目は13万円)

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