営業のノウハウ/営業の基礎知識

「2つの主導権」で売れる営業マンになる(2ページ目)

営業マンが完全に主導権を握った状態で商談をすすめていく『イニシアティブ・セールス』。ここで指す2つのイニシアティブとは?どんな営業スタイルなのか?私の経験談をもとにお伝えします。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

A=仮説構築

それでは、セールスのプロセスにはさみ込むA・B・Cをご説明しましょう。

 

アポイントが取れてから、訪問するまでの間にはさむプロセスは『仮説構築』です。

通常は訪問時に色々とヒアリングをおこなうわけですが、事前に『情報収集』と『イメージング』をおこなう必要があるということです。

まずはお客さんの会社のホームページをすみずみまで見てみてください。
かなりの情報が載っている場合が多いです。

じゃあ、つぎに考えるべきは「これらの情報から推測すると、この会社はうちのどの既存客に似ているか?」です。そういうふうに考えていると、『お客さんの悩みのポイント』『お客さんの要望のポイント』がだんだん見えてきます。


ここまでしてからお客を訪問すれば、その訪問は『やみくもにヒヤリングする場』から『自分がたてた仮説を検証する場』に変わります。きっと、話す言葉・質問の内容も洗練されることでしょう。

お客さんから見ても、『頭の働かせ方を知っているデキル営業マン』に見えやすいことでしょう。

B=サマリープレゼン

ヒアリングとプレゼンテーションの間にとるプロセスが『サマリープレゼン』です。直訳すると『まとめるプレゼン』。

通常で言うと、ひととおりヒアリングが終わると「わかりました。では、次回訪問時にご提案をお持ちします」となるところです。実は、これはもったいないことをしているのです。

できるだけ、初回訪問のその場で、お客さんの言ったことをサマリーしてまとめてあげるのです。

「なるほど、なるほど。まとめますと、○○、△△、□□の3点ですね」

といった具合に。

何のためにそんなことをするのか?なぜならば、これが『営業マン自身の信頼を勝ち得るのに効果的』だから。

お客さんが

「おぉ、そうそう。そうなんですよ~」

と手をたたくような状況をつくってあげるのです。

>> 次のページではクロージングまでに行うべき『ボディーブロークロージング』について

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