マンション購入術/マンション購入関連情報

高級家具・食事付きマンションのおトク度(2ページ目)

六本木にオープンした東京ミッドタウンには、家具や食事月が付いて月単位で借りられるサービスアパートメントがあります。どのくらいの家賃で借りられるのか、分譲マンションと比べたコストも比較してみましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

42 m2・70万円台から133 m2・260万円まで

朝食はビュッフェ形式。夜はバーでお酒も飲める(有料)
朝食はビュッフェ形式。夜はバーでお酒も飲める(有料)
住戸の広さは42 m2台のスタジオタイプから133 m2台の3ベッドルームまで。気になる家賃ですが、公開された46 m2のスタジオタイプは月額76万円、2ベッドルームタイプの角住戸は103 m2で同160万円です。最も広い133 m2の住戸は260万円とのことです。

いったいどんな人が借りるのか、案内してくれた担当者によると「子どもの受験のための拠点として借りるなど、年収1億円以上の人が多い。これまでのサービスアパートメントは居住者の8割前後が外国人だったが、ミッドタウンの物件は日本人の利用も多くなっている」とのこと。日本人のライフスタイルにもサービスアパートメントという暮し方が定着するようになるのでしょうか。

1億5,000万円のマンションのローンは60万円弱

ところでこのサービスアパートメント、マンションを買って住むのとどちらがおトクなのでしょうか。もし同じ場所で分譲マンションを買うとすると、おそらく坪単価が500万円前後はするでしょう。仮に100 m2として価格が1億5000万円というわけです。全額を金利3%のローンで借りたとすると、35年返済で毎月返済額が57万7300円ほどになります。サービスアパートメントの家賃と比べると半分以下で買える計算です。

もっとも、サービスアパートメントは光熱費や管理費が家賃に含まれます。100 m2の分譲マンションならこれら費用で月10万円程度はかかりそうです。それにフィットネスジムと朝食が付くのでプラス月10万円程度。家具や食器に1,000万円かかったとして、10年間の月割りにすると月約8万円。さらにこれが最も大きいのですが、週に3回のハウスクリーニング代です。一般的なハウスクリーニングは1回あたり最低でも2万円はかかるようです。それが月に12回なので24万円分ということになるでしょうか。

朝食やハウスクリーニングを加えても分譲が割安

これらを家賃に上乗せすると、「57万7300円+10万円+10万円+8万円+24万円」となり、しめて109万7300円となる計算です。これでもサービスアパートメントの家賃160万円と比べるとかなり安い金額になります。

もちろん、分譲マンションを買うのとサービスアパートメントを借りるのでは、そもそも目的が異なるので単純に比較はできません。いずれにしろ、六本木のマンションで暮らすのには相応のコストがかかるということです。

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