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「忙しい」を言い訳にしない対話術

今回のテーマは家庭でのプレゼン術。仕事に追い回されると、ついつい怠りがちな家庭の対話。いかにして折り合いをつけるのかについてお話しします。若干、くどい表現になるのはご勘弁を。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

忙しければ、家族の対話は後回しで良いか


Q.仕事が忙しくなると、家庭で「忙しい」を言い訳にしてしまう。でも、それはよくないと思うし、実際にそれでうまくもいかない。どうしたらよいでしょうか?

いぬ
家族に寂しい思い、させていませんか?
うっ、耳の痛い話です。私も同じことをしているのだから。仕事が忙しいと、プライベートがおろそかになる。ついつい「忙しいから」と言って、家族とのコミュニケーションを後回しに。その結果、そこに残るのは家族の悲しい顔。そのくせ本人は「家族のために、俺は仕事をがんばっているんだ!」としたり顔。

つまり、「家族のために働いているんだから、自分は許されるべき」と考えているわけです。実際、社会で働けば大変なことも山ほどある。下げたくもない頭を下げたり、重労働を必死にこなしたり、そこまでしている自分を認めてあげたいという気持ちは重々わかります。

家族も同じ気持ちでしょうか?

そして家族も、わかろうとしてくれているはず。自分たちのために頑張ってくれているあなたを、もっといたわってあげたいと。頭ではそう考える一方で、でも気持ちで納得できない。

夜遅く、やっと帰って来たパートナー。昼間にあった色々な出来事を話したいとずっと思っていた。家族の会話の時間をと思って話しかけると、「悪い、明日も早いから…」とすぐに寝てしまう。会話のない寂しさはもちろんのこと、パートナーの興味関心が仕事に向いきってしまい、家族に向っていないのではないかと、不安になってしまいます。

でも、頭では「忙しく働くのは自分たちのため」という思いがあるから、わがままは口に出来ない。逆に相手の心を疑ってしまう自分を責めてしまう。

あくまで一般論ですが、もしこんな風になっているとしたら、本当に「家族のために忙しくしている」と言えるのでしょうか?

次のページで、実際に「じゃあどうしたらよいか」について触れます。
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