発想はどこに落ちているか?
ずいぶん前に、このAll aboutの記事で「アイデアの作り方」という書籍を紹介しました。ジェームズ・ヤングという方が書いた非常に薄い本。ページ数は薄いですが、中身は濃いです。そのなかで、アイデアはどうして作られるのか?ということについて、このように書かれています。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
そうなんです。アイデアとは既存の要素と既存の要素の組み合わせ。たとえば、カツカレーならばトンカツとカレーの組み合わせ。やきそばUFOはカップヌードルとやきそばの組み合わせ。
この話が、週末に遊ぶことと、何の関係があるのか?関係おおアリです。週末に遊ぶことの、とても大切な理由の一つが「アイデアの要素集め」にあるということなんですよ。
新しい組み合わせになりやすい要素とは?
アイデアは既存の要素の新しい組み合わせだと言いました。わかりやすいように「A+B→C」だとしましょうよ。Cが新しいアイデアで、AとBがその元になる既存の要素。では、AとBはどこから見つけてくるか? 普通はこの両方を自分の働く業界のなかから見つけようとしてしまいます。でもね、両方とも自分の業界にある要素ならば、その2つの組み合わせは既に誰かが見つけてしまっている可能性が高いです。なぜならば、近しい2つの要素であるから。
だったらAを自分の業界から、Bを自分の業界外から持ってきましょうというのが、私からのご提案。マーケティングではよく「アイデアは他業界から盗め」なんて言われますが、それはこの意味が大きいのではないでしょうか?
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