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ブックレビュー「アイデアのつくり方」

古典的良書「アイデアのつくり方」では、タイトルの通りのものが書かれています。その中でも、特に重要な「アイデアの定義」と「アイデアができるステップ」についてお話しします。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

ジェームズ・W・ヤング『アイデアのつくり方』
この1つで、アイデアの発想力はみるみる変わる!?
ジェームズ・W・ヤング『アイデアのつくり方
<アイデアをどうやって手に入れるか>
という質問への解答がここにある

そんな挑発的な一文で表現される本が、ジェームズ・W・ヤングの『アイデアのつくり方』です。

1988年に初版が発行されてから、20年近くも売れ続けているベストセラー。その魅力的なタイトルもあって、非常に興味をそそられます。そして、特筆すべきは、手軽で読みやすいところ。

合計120ページの薄さ、しかも後半は訳者による解説なので、ヤングによる本文は、たった50ページほどしかありません。読むのが速い人ならば、30分もあれば読みきれるでしょう。

企画に携わる方は、多かれ少なかれアイデアを欲しているでしょう。そんな方全てに読んで欲しい古典的良書。今回は、この名著「アイデアのつくり方」の内容を簡単にポイントをご紹介しましょう。

アイデアは無からは生まれない

序盤に紹介されるのが、アイデアの定義です。言われてみれば「アイデアって何?」と聞かれたら、的確に答えられる人は少ないでしょう。この問いに対する、ヤングの回答は、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」。さらにヤングは、この定義がアイデア作成に関する最も大切な事実だとしています。

既存の要素の組み合わせと言われても、ちょっとわかりにくいかもしれません。つまり、「アイデアは無からは生まれない」すならち、知識の蓄積があれば、それらの知識を組み合わせようと試行錯誤したときに、はじめてアイデアが生まれるということです。

次のページでは、「アイデアをつくる実際的な5つのステップ」について! 
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