マンション購入術/マンション購入費用

私の収入でいくらの家が買えるのか(2ページ目)

買いたいマンションを探すには、まずいくらぐらいのマンションから選ぶかを決めなければなりません。そのためには自分の収入でいくらの家が買えるのかを確認する必要があります。その計算方法を知っておきましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

返済額早見表から借りられる額を計算する

借りられる額から買える額を計算しよう
借りられる額から買える額を計算しよう
月々支払える金額が分かったら、次にその金額でいくらの住宅ローンが借りられるかを計算します。正確に計算するには金融電卓などが必要ですが、ここではより簡単な方法として返済額早見表を使います。

下の表は、借入額100万円当たりの毎月返済額を、金利と返済期間に応じて表にしたものです。例えば100万円を金利3.0%、35年返済で借りた場合の毎月返済額は3,848円です。支払える金額から借りられる金額を計算するには、支払える金額を早見表の該当する金額で割って100万円をかければよいのです。

■100万円当たりの返済額早見表
  毎月返済額
金利 25年返済 30年返済 35年返済
2.00% 4,238円 3,696円 3,312円
2.50% 4,486円 3,951円 3,574円
3.00% 4,742円 4,216円 3,848円
3.50% 5,006円 4,490円 4,132円
4.00% 5,278円 4,774円 4,427円


例えば支払える金額が10万円で金利3.0%のローンを35年返済で借りたとすると、借りられる額は「10万円÷3,848円×100万円」で、約2,590万円です。これなら普通の電卓があれば計算できます。

借りられる額に頭金をプラスする

借りられる額が計算できたら、その金額に頭金を足せば「買える額」になります。頭金は住宅価格の2割以上が望ましいとされていますが、最近では2割未満の頭金でも住宅ローンを貸してくれる銀行がほとんどです。とはいえ、頭金が多ければそれだけ買える額を増やせるのです。

かといって、手持ちのお金をすべて頭金につぎ込めるというわけではありません。手持ち資金から税金や手数料などの諸費用を支払わなければなりませんし、いざというときのために生活資金もある程度は残しておく必要があるからです。

諸費用と生活費は差し引いて考える

新築マンションの場合、買うときに必要な諸費用は住宅価格の3~5%程度が一般的です。物件価格が4,000万円とすると、その5%は200万円です。手元に残す生活費を100万円とすると、頭金として使えるのは手持ち資金から最低300万円程度を差し引いた金額ということになります。

仮に貯蓄が1,000万円あるとして、300万円を差し引くと700万円です。この700万円を頭金に2,980万円を借り入れると、3,680万円のマンションが買えることになります。

以上をまとめると、次のようになります。

買える金額=借りられる金額+頭金(貯蓄-諸費用-手元に残す生活費)

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