ローンを支払える額から考える
電卓があればいくら買えるかが計算できる |
収入から分かることは、住宅ローンをいくら返していけるかということです。一般的に、無理なくローンを返していけるのは「収入の15%~20%まで」と言われています。このときの収入は税込み年収です。
仮に税込み年収が600万円とすると、その20%にあたる120万円が年間で返していけるローン返済額の目安ということになります。これを12カ月で割ると、1カ月当たり10万円です。この金額が、月々返済していける上限というわけです。
月々の管理費や貯蓄額も計算に入れる
月額10万円というと、あまり重い負担とは感じられないかもしれません。もっと高い家賃を払っている人もいるでしょう。でも、マンションを買うとローン返済のほかに管理費や修繕積立金を毎月支払うことになります。金額はケースにより異なりますが、合わせて2万円程度が一般的です。この金額は差し引いて考える必要があります。ただし住宅購入用に貯金を積み立てていた人なら、住宅購入後はその分の貯金が不要になるので支払える金額に加えることが可能です。購入前の貯蓄が月々2万円なら、管理費と修繕積立金を相殺してもかまいません。その場合はローン返済額と家賃を単純に比較してもいいでしょう。
以上をまとめると、次のような計算式になります。
月々支払える金額=年収(税込み)×20%÷12(カ月)-管理費・修繕積立金(2万円程度)+住宅購入用貯蓄額
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