できない問題に焦って、取り組むうちに時間切れ。そんな悪夢の試験体験は、ありませんか? また、仕事でも同じように、目先の問題にとらわれていませんか? そんなときには、本来の目的を思い出すことが肝心です。
《CONTENTS》●受験に待ち受けるワナ(1P目)●目先の問題にとらわれていませんか?(1P目)●スランプを抜け出す「着眼大局、着手小局」(2P目)●「着手小局」の質問とは?(2P目)
受験に待ち受けるワナ
わからない問題につい止まってしまう |
最初は快調に解いていましたが、ある問題に引っかかってしまいました。「あれ、この場合はどうなるんだっけ?」 思い出せそうで、思い出せない。焦れば焦るほど、混乱してきました。
次の問題に進もうとしますが、この問題のことが頭から離れません。気が付くと時間はかなり過ぎていて、残り時間はあとわずか。
「これはやばい!」と思って、あわてて他の問題に進みますが、時間に焦ってなかなか手につきません。
「もうだめだ……」。残り時間はあと3分。山田さんは、問題を解く気力もなくし、がっくりと肩を落としました。そして、そのまま何もできないまま、終了の合図を聞きました。
目先の問題にとらわれていませんか?
あなたにも資格試験や昇進試験で、こんな経験があるかもしれません。上の状況で、山田さんに必要だったことは何でしょうか?それは、目先の問題にとらわれないこと。
傍から見ていれば、わかりますよね。いくら解けそうな問題であっても、試験に合格するという目的から考えれば、その問題はそのままにしておいて、まずは次の問題にさっさと進むほうが有効です。
でも、どうでしょう? あなた自身、同じようなことを、仕事でやってしまってはいませんか? たとえば……
●もう少しで売れるところだった見込み客のことにこだわって、なかなか、ほかの見込み客へのアプローチを始められない。
●会議でのプレゼンテーションに失敗したことを悔やんで、なかなか次の仕事に取り掛かれない。
●上司に指摘された、自分の問題点をなんとかしようとするあまり、気分が乗らず、何事もうまくいかない。
身に覚えはありませんか? こんな“仕事のスランプ”とも言える状態に、はまり続けていたらどうなるでしょう? 山田さんが試験で失敗したように、あなたも仕事で失敗してしまいます。
ではどうすれば、目先の問題にとらわれて、スランプに陥っている状態から抜け出せるのでしょう?
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