文章:宇都出 雅巳(All About「コーチング・マネジメント」旧ガイド)

「ポジティブ思考で生きよう!」 いつも明るく、ポジティブに生きられたら、楽しいですね。でも、実はポジティブ思考が不幸を招く場合もあるんです。あなたに幸せをもたらすポジティブ思考の使い方をお伝えします!

ポジティブ思考にはまっていませんか?

ポジティブでずっといければいいですが……
2006年も3ヶ月、4分の1が過ぎました。

「もう4分の1も過ぎてしまった!あと4分の3しかない……。どうしよう?」。こんな人がいたら、あなたはこう励ましたくなるかもしれません。

「まだ4分の1しか過ぎていない。あと4分の3もあるんだから。元気を出して!」

2人が見ているのは、3ヶ月が過ぎたという同じ事実です。しかし、その捉え方によって、見え方が大きく変わります。前者が物事のマイナス面、暗い面に目を向けるネガティブ思考。後者が物事のプラス面、明るい面に目を向けるポジティブ思考です。

ポジティブ思考の大事さはよく言われます。あなたも「ポジティブ思考で生きていこう!」と思っていませんか? 確かにせっかくの人生、同じ生きるのなら明るく生きたほうがいいかもしれません。

ただこのポジティブ思考。取り扱いに気をつけないと、あなたに不幸をもたらす危険性があるんです。

硬直したポジティブ思考がもたらした失敗

ポジティブ思考がもたらした失敗は身近なところにあります。例えば、つい60年ほど前のわれわれ日本がおかした失敗です。

現在はもちろん、当時も大国であったアメリカに、1941年(昭和16年)12月8日、日本は真珠湾を攻撃し、アメリカに宣戦布告しました。今から振り返れば、その国力の差を考えて、勝てる見込みは少なかったと言わざるをえません。

当時の日本には超ポジティブ思考がありました。「神国日本が負けるわけがない」。日清戦争・日露戦争の勝利、そして遠く鎌倉時代にさかのぼる「神風」による蒙古襲来の撃退の歴史が、その思考を支えていました。

確かに初戦は真珠湾をはじめ華々しい戦果を挙げました。しかし、国力の差は決定的で、じりじりと戦況は悪くなっていきます。しかし、それでもあくまで日本のポジティブ思考は続きます。退却は「転進」に、全滅は「玉砕」に。ネガティブな言葉は少しでもポジティブな言葉に置き換えられていました。しかし、いつまでもポジティブ思考は続きかず、いつかは現実と向き合わざるをえません。

これは他人事ではありません。あなたの仕事、人生でも同じようなことがありませんでしたか? ポジティブ思考は必ずしも幸せをもたらすものではないのです。でも、ネガティブ思考が幸せをもたらすともいえないようです。どうすればいいのでしょう?

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