収納を最小限に抑えスッキリさせたバスルーム
手すりにもなるスライドバーや握りやすいグリップ付きの浴槽など、人に優しいデザインのラクモアのバスルーム |
一般的にマンションの商品企画では、機能だけでなくデザイン性の高さも要求されるといわれます。「周辺のマンションとの差別化を図りながら、モデルルームで購入後の生活に夢を抱いていただくには、“見た目”も重要になります。特定の顧客の希望に合わせて機能やプランを提案していく注文住宅と比べても、デザインにはよりこだわる傾向が強いでしょう」(前出・山田さん)
物件によりアイテムや仕様が異なるラクモアブランド
ラクモアプロジェクトは2008年9月分譲の「プラウドシティ上大岡」を皮切りに、野村不動産の「プラウド」マンションに順次とり入れられています。洗面ドレッサーやバスルーム以外にも、他メーカーとのタイアップでキッチンや下足収納などラクモアブランドのアイテムが徐々に増えているのが現状です。また、洗面ドレッサーやバスルームについても、同じラクモアを採用した物件でも仕様や機能は一様ではありません。「物件の特徴に合わせ、より“ラグジュアリー”を強調したり、“ラク”な機能を重視したりと幅を持たせています。例えば上大岡のケースでは椅子に腰掛けて化粧ができるよう、ドレッサーの洗面ボウルの横にドライエリアを確保したことが好評でした。今後はエコやユニバーサルデザインなどのテーマにも取り組みながら、さらにラクモアを進化させていきたいと考えています」(前出・井口さん)
今回は野村不動産とTOTOの例を取り上げましたが、他のデベロッパーもメーカーとのタイアップでオリジナル仕様の設備開発に取り組む例がみられます。モデルルームに足を運んだら、こだわり設備の仕様や機能を自分の目で確認してみてください。
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