相手を唸らす商品開発力
▲プロジェクションテレビにも参入した |
バイ・デザイン自体が、商品企画がベースとなっている会社だといえますが、百戦錬磨の大手家電量販店のバイヤーを納得させるには、彼らの期待値を上回る商品を打ち出さねばなりません。
飯塚さんによれば、それは情報の「量」で決まるといいます。
現在、薄型ディスプレーテレビの商品企画を手掛ける飯塚さんは、バイ・デザインを立ち上げる前の2年間、世界中のメーカー・消費者の動向をウォッチし続けました。
メーカーであれば、日本・韓国・台湾にある関連数十社のライン増設計画など、あらゆる情報を頭に入れ、1年後の計画まで見通せるほどの業界通になりました。
アメリカに出張すれば、ウォルマート、ベストバイ、サーキットシティなどの現地量販店に足繁く通い、「私ほどアメリカの家電市場を知る人はいない」と豪語するほど、アメリカの消費者市場を熟知するようになったのです。
各社の戦略を見据えながら、さらにその上手(うわて)を行く商品を企画するのが、飯塚さんの商品開発スタイルです。
営業に国民性の違いはない
世界を舞台に活躍する飯塚さんは、「どの国の人と取引しても国民性の違いなどは感じない」と断言します。世界で磨かれた飯塚さんの営業ノウハウを、ぜひ参考にしてください。コラム:いつでも、どこでも、仕事場になる飯塚さんは、月2回以上海外に出張し、ほとんど日本にいない生活を続けています。飛行機などの移動時間がも多いのですが、場所と時間にこだわらず、ほぼ1日中仕事をする毎日。無線LANが届く場所があれば、すぐさまメールを送受信。電源コンセントがあれば、パソコンのACアダプターを差し込み、バッテリーを充電。その場に座り込んでも仕事をはじめます。 しかも飯塚さんは、海外出張期間は、ほとんど睡眠をとらないそうです。 日中は、商談と現地視察を行い、夜は交渉相手と食事をしながら情報交換。ホテルに戻れば、メール対応や日本との連絡。翌朝、次の目的地への飛行機に飛び乗り、そこでも仕事を続ける―――。最後にしばしの仮眠を取る程度。 私が取材した当日も、前日ヨーロッパから帰国した直後。夕方成田に着き、そのまま事務所に直行、深夜まで働いていたそうです。かなりハードな働きっぷりですが、「楽しいことをしているからまったく平気」とのこと。 |
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