手形の支払いより「重要」なこと

森下:例えば、突然、販売先が売掛金を支払わず、手形の支払いが迫ってきたとする。この場合、手形の決済が最重要に思えるが、これはあくまで「緊急」であって重要じゃありません。もともと、やらんでいいことだったんです。

むしろ大きな売り上げを出すために「重要」なのは、明日に向かって新しいことにトライするとか、俺だけにしかできないことにチャレンジすること。これが新たな価値を生むために、本当に重要なことなんですよ。


確かに森下さんの言うこともよく分かる。人はつい目の前に急ぎの用などがあるとそれに目を奪われ、次の取り組みがおろそかになってしまう。ガイドも目の前の仕事が片付かないと、じっくりと仕事に取り組めない体質なので、森下さんの言葉が身に沁みる。

好調時にこそツールが欠かせない

さらに驚いたのが、森下さんがこうしたツールを取り入れ始めたのが、まさにトップセールスとして大活躍して、社内を肩で風を切って歩いていた時期だったということだ。

森下:元来、気が小さいんだよ(笑)。いつまでも自分は未完成だと思っているし、トップセールスも長く続かないと思っていた。もっとすごい人もいるし。そのとき気づいたのが、緊急な仕事ばかりやってて、本当に自分は成長できるかということなんです。