キャリアプラン/キャリアプラン事例

つきぬける強さ・テンポスバスターズ森下篤史社長 工夫しちゃい(2ページ目)

「工夫しちゃいけない!」。中古厨房用品の買取・販売で新市場を切り開いたテンポスバスターズ・森下篤史社長は、まずは徹底的に行動せよと訴える。

執筆者:角田 正隆

森下流は「工夫しちゃいけない」

店舗
大幅値下げで集客力を一挙に高めた 
ここまでガムシャラさを強調してきたが、テンポスバスターズは戦略面でも巧者ぶりを発揮している。中古厨房機器の売
買というマーケットは、同社が最大手となるまで、大手企業に見逃されてきたマーケット。森下さんは大手企業の参入を防ぐ意味も込めて、創業当初から大幅な値下げを敢行。これが大きな参入障壁となり、かつ同社の集客力を一挙に高めたのだ。

とはいえ「長時間労働を経験してから効率を考えろ」というのが、森下さんの考え方だ。

森下:森下流は「工夫しちゃいけない」んです。ヘトヘトになるまでやって、もう限界だと思ったときに、初めて工夫することを考える。最初っから効率よくやろうなんて考えちゃダメです。


限界を超えろ! ~大声を出す狙い~

「戦いモード」で会社が変わる 
この「ヘトヘトになるまで」というところに、森下さんが自己成長を遂げたヒントが隠されている。何事も極限まで追求することで、次のステップが見えてくる。同社の研修制度にも、この考え方が取り入れられている。

同社の新人研修では「大声を出させるトレーニング」があるという。ひたすら講師の前で新人が何度も大声を出す。それでも「声が出ていない!」と厳しくダメ出しする。

受講者は意気消沈するが、それでも必死に大声を出そうとするうちに、本当にさらに大きな声が出るのだから不思議だ。この研修を通じて新人は、「限界は超えられるもの」ということを学ぶ。

森下さんは「人間の能力には、自分ですら知らない能力の方が大きい」と考えている。

森下:女を口説くときも、ぶつぶつ呟いていても、いつまで経っても口説けない。情熱を持って一気に口説いた方がいいでしょう。それと同じ。簡単に「もう無理」「もういいや」ってあきらめたら、それは本当にもったいないことだよ。

>男の生き様とは「茨(いばら)の道」を歩むことだ!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます