キャリアプラン/キャリアプラン事例

伝説の予備校講師2(4ページ目)

カリスマ予備校講師・安河内哲也さんは、学生時代から塾の人気講師として活躍していたが、予備校講師という仕事を選ぶまで大いに悩んだという。道を開いたのは1本の電話だった―――。

執筆者:角田 正隆

技術的に反省しよう

「日本人は反省が大好きです。楽しくゴルフした後に、わざわざ『反省会』するぐらいですから(笑)」
順風満帆に人気講師になった安河内さんですが、ときに失敗も経験したそうです。そういう場面の乗り切り方も聞いてみましょう。

安河内:講師ですから、ときに失言してしまうときもあります。しかし、相手に伝わるように話すには、ときに大胆な発言も必要です。ギャグ1つでも、それが常識と非常識のギリギリのライン上だから面白い。常識的なことを淡々と語っても面白くないでしょう。私は“間違える”のは、人間の性質だと思っています。だから失言を過度に恐れることは、授業を面白くなくしてしまうと思います。

もし失敗してしまったときは、私は“技術的”に反省するよう心がけています。そこを取り違えて“精神的”に反省してしまうと、失敗した経験が何度も頭の中でリピートされて、前向きに物事を考える意欲を失ってしまいます。重要なのは、何が失敗の原因で、何を改善すれば、次に生かせるかなんです。

日本人は反省が大好きです。楽しくゴルフした後に、わざわざ『反省会』するぐらいですから(笑)。ゴルフであれば、ミスショットを何度も悔やむより、スイングの欠点を洗い出し、正しいフォームで素振りした方が上達する、ということですよ。もちろん、犯罪や事故など、人に迷惑をかけた場合、『精神的反省』は絶対に必要です。しかし、自分の能力を高めることについては『技術的反省』に注力すべきです。


Vol.3 「TOEIC990(満点)取得法」に続く


東進予備校講師
T.C.C.Ltd取締役 安河内 哲也氏

福岡県生まれ。1889年上智大学外国語学部英語学科卒業。東進ハイスクールの英語講師となり、以来人気講師として活躍。キヤノンなど大企業での社員研修(英語)講師も務める。英語関連資格を10以上持ち、TOEIC990点(満点)を取得。1級小型船舶操縦士、大型自動2輪免許なども取得している。著書に『TOEICテストをはじめからていねいに』『おとなのやりなおし英語学習法―これでTOEIC Test990点!!』など60冊以上。

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