キャリアプラン/キャリアプラン事例

伝説の予備校講師2

カリスマ予備校講師・安河内哲也さんは、学生時代から塾の人気講師として活躍していたが、予備校講師という仕事を選ぶまで大いに悩んだという。道を開いたのは1本の電話だった―――。

執筆者:角田 正隆


最初は英語ができなかった

東進予備校講師 T.C.C.Ltd取締役 安河内 哲也氏 福岡県生まれ。1889年上智大(外・英語)卒。東進ハイスクールの英語講師となり、人気講師として活躍。TOEIC990点(満点)を取得。著書に『TOEICテストをはじめからていねいに』『おとなのやりなおし英語学習法―これでTOEIC Test990点!!』など60冊以上。
生存競争が厳しい予備校業界で、人気英語講師の座を約15年間キープしてきたカリスマ予備校講師・安河内 哲也 氏。前回はその講師としての技について語っていただきました。

ここまで話を聞いて改めて不思議に思うのが、どうして安河内先生が、この厳しい予備校講師という道に飛び込んだかということです。ここからは、安河内先生のキャリアを振り返ります。

高校時代、山岳部で部活に明け暮れた安河内さん。1年間、地元の予備校で浪人しました。それまで英語は好きでも、なかなか成績が上がりませんでした。ところが予備校で、英語の面白さに開眼。翌年、上智大学外国語学部英語学科に入学します。

上京して1人暮らしを始め、生活費を稼ぐために、効率のいいアルバイトを探し始めます。それで見つけた仕事が家庭教師と塾講師。これが安河内さんにとって初めての講師業デビューとなりました。

その後、1人に教える家庭教師よりも、多人数に教える塾講師の方が面白くなったため、仕事は塾講師に一本化。生徒の評判もよく、人気講師として活躍していました。

学校の授業以外ほぼ1日中、塾講師を務めた安河内さんは「家の家賃がもったいない」と塾の倉庫に家賃1万円で住めるよう塾長と直談判。それからは“住み込み”で塾講師を勤めます。

Contents
1.最初は英語ができなかった
2.就職活動すべきか?
3.迷ったら試せ!
4.運命を変えた1本の電話
5.技術的に反省しよう


>「就職すべきか?」予備校講師になるまで大いに悩む

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