キャリアプラン/キャリアプラン事例

伝説の予備校講師 No.1(3ページ目)

カリスマ予備校講師・安河内哲也氏は、約15年トップ英語講師の座を維持している。激しい競争が繰り広げられ「講師の寿命は5年」と言われる中、安河内氏が生き残る理由とは―――

執筆者:角田 正隆

生徒ニーズの変化 ~浪人主体から現役主体へ

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携帯電話やインターネットが、当たり前の環境で育った今の受験生世代。大学受験も、近年の少子化傾向によって、かつての“受験戦争”はすっかり影を潜め、「大学全入時代」が目前となってきました。かつて予備校には「浪人生」と「現役生」が半分ずつ在籍していましたが、最近ではほとんど「現役生」で占められています。

安河内:約10年前、団塊ジュニアが予備校に殺到した時代を、業界では『予備校バブル時代』と呼んでいます。1教室で約300人の生徒を教える“独演会スタイル”が主流で、生徒に“教えてあげる”といった雰囲気でした。

講義内容も、浪人生メインの生徒に、個性的な講師が面白い話をして、最後は爆笑で講義を終える―――。どちらかというと、モチベーションアップを狙った講義が支持されていました。

ところが今の現役生に、そのスタイルは通用しません。学校や部活などに忙しい彼らは、『時間対効果』を徹底的に追求します。授業の半分が“人生訓”のような講義は『ムダが多い』として嫌われ、DVDで講義を見る生徒は、そういう箇所を簡単に『スキップ』します。今や講師が生徒に“時間を90分頂く”ということなのです。

カリスマ講師の講義テクニック

約15年前、予備校講師デビュー当初の安河内先生も、当時のスタイルに習い“お笑い芸”のような授業で、生徒の人気を集めていました。しかし、いち早く「少子化」など時代の変化を察知した安河内先生は、講義スタイルを大きく変化させたのです。

安河内先生はいかに人気講師となったか? その5つのテクニックをご紹介します。

>人気講師になる5つのポイント

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