キャリアプラン/キャリアプラン事例

伝説の予備校講師 No.1(2ページ目)

カリスマ予備校講師・安河内哲也氏は、約15年トップ英語講師の座を維持している。激しい競争が繰り広げられ「講師の寿命は5年」と言われる中、安河内氏が生き残る理由とは―――

執筆者:角田 正隆

講師業の変化

「予備校業界はコンテンツビジネスになった」
この10年の間で、予備校業界を巡る環境は、大きく変化しました。その典型が「講義スタイル」の変化。かつて講師は、文字通り数百人の生徒の前に立ち、熱弁をふるっていました。ところが近年そうした「ライブ講義」はごく一部となり、衛星放送を使った「サテライト授業」や、映像化された講義を生徒がブースの中で見る「DVD受講」が主流になっています。

講師の仕事内容も、大きく変貌を遂げました。講義が映像化されることで、講師にも“番組プロデューサー”的センスが求められています。番組構成や画面構成など、視覚的効果も考慮した演出も、大切な講師の仕事です。

安河内:90分番組の脚本を自分で書き、構成・演出まで考え、自分で演じているようなものです。まるで、自分で主演・監督を務める『ジャッキー・チェン』ですよ(笑)

週に1回程度ライブ講義を行い、生徒の反応を見ています。しかし、これはリサーチに重点を置いた、アンテナショップ的色彩が強いんです。

ライブ講義が減った結果、講師の実力をアピールする場が少なくなっています。東進予備校には、全国800カ所のサテライト拠点があります。そこにまず足を運んでもらい、授業を受講してもらうには、生徒にまず名前を知ってもらう必要があります。

私は、年に数冊の参考書を執筆し、予備校を通じ、全国で講演活動を行っています。昨日も埼玉の熊谷、その前日は名古屋・大阪に出張。英語勉強法や、DVDの活用法について講演しました。こうした講演が年に100件近くあります。

>生徒のニーズもこの10年で激変した!

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