キャリアプラン/キャリアアップの方法

経営学者野田一夫先生のキャリア論(2ページ目)

老若男女を問わず、あらゆる人々に元気を与え続けているスーパー元気印、80歳になられた師・野田一夫先生が私の大学のゼミで大いに語る!

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


”成功”の反対とは?

ゼミと懇親の後での集合写真。野田先生の話は彼らのキャリア形成においてどの位のインパクトがあったであろうか。
成功の反対とは通常失敗であると考えますが、”成功を目指さないこと、何もしないこと”です。成功している方に共通して言えるのは、全てのエネルギーを集中してその目的のために費やすことが出来るということです。

志が無ければ、エネルギーが拡散して、突出した成果は期待出来ません。成功した人の共通の行動特性でしょう。財界の著名な経営者、例えば、松下の松下幸之助さん、ホンダの本田宗一郎さん、ソニーの盛田昭夫さんも実際に野田先生と直接接触のあられた方々です。

ここ10年間で大企業に育て上げた嘗て”ベンチャー三銃士”と言われた(野田先生を師と仰いでいる)ソフトバンクの孫正義さん、パソナの南部靖之さん、HISの澤田秀雄さんなども同じ行動特性をお持ちであろうかと存じます。

不自由の中の自由を勝ち取れ!

今、入社3年で3割が辞めるご時世です。転職を安易に考えると失敗するでしょう。僕の就職支援の経験上、会社への不満からの転職はうまく行かないものです。隣の芝生は青く見えるが、組織である以上、本質的には皆同じと言えます。

よく「適材適所」といいますが、どちらかがズレるとストレスを感じるものです。”適材”とは仕事や職務との相性であり、”適所”は直属の上司など、人間との相性です。逆に、「適材適所」であれば、仕事も人間関係も適合しているので、”人財”と言え、高い成果を出すことが期待できます。

今の若い世代は昔と比べ、自由を求め、フリーターなどの就労形態にシフトしていますが、本来的に、自由などないものであり、不自由な状態からいかに自由を謳歌出来るかということに気づかなければならないでしょう。

人脈の形成

一流の人材とお付き合いする前提として、自分が一流になることです。分野は違えど、そこまで辿り着いた道のりは険しく、同じような共有体験を持っています。その部分の親和性がなければお付き合いは成立しないものです。つまり、常に謙虚に学び続けることが行動の要件といえましょう。

理想の自分に向け、”今の自分は幻である”というような発想が重要であり、絶えず努力していくことに勝るものなしということを肝に銘じることでしょう。一流になるためには、選択と集中が必要です。そのためには、志、ビジョンを明確化することが前提です。

”眠って夢を見ているものと、夢も見ず眠っているものとは本質的に同じ”ことなのです。いかがでしょうか?お話のエッセンスをポイント編集いたしましたが、一つでも響く部分があればと思います。
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