キャリアプラン/キャリアアップの方法

成功者のキャリアプランニング術(2ページ目)

数年前まで同じポジションにいたのに、ここ数年でキャリアアップした仲間がいる。彼らが成功した理由は何なのか。大社長とかではなく、身近な存在の彼らの成功事例をもとに、キャリアアップの秘訣を考える。

執筆者:牧田 幸裕

ちょっとした自信が解決の糸口に

成功者の転機
失敗ばかり続けていたダメなビジネスマンの成功の転機とは?
Q:
何がきっかけで、ここまで変わったんでしょう?
A:
一番大きなきっかけは、相手の立場で物事を考えられるようになったことです。

それまでは、クライアント企業から派遣ニーズを聞いていたのですが、ただ聞いてくるだけでクライアント企業の立場、派遣ニーズの背景など考えたこともありませんでした。だから、自分の視点からだけの提案になっていました。そして、身勝手な提案をして、不採用になる。その繰り返しでした。不採用ばかり続くと、本当に自分に自信が持てなくなります。自分は本当にダメなビジネスマンなんだ、とずっと思っていました。

もう結構限界だなと思っていたときに、ある先輩の営業に同行する機会があり、先輩のクライアント企業への入り込み方を目の当たりにしました。全然、自分のやり方と違うわけです。徹底的に相手の立場になって考えている、その見事なやり方に感動しました。それからは、機会があるごとにその先輩に同行させてもらって、営業のやり方、相手の立場に立つ物事の考え方を徹底的に盗むように学びました。

そうすると、少しずつクライアント企業の立場に立って物事を考えられるようになり、だんだんとクライアント企業から喜ばれるようになりました。すると結果がついてくる。そして、少しずつ自信をつけていったのです。

Q:
Sさんの考えるキャリアプランニングの秘訣は何ですか?
A:
私自身もそうだったんですが、自分に自信がもてないとき、将来のビジョンを考える余裕などないと思います。だから、そこで無理をして将来のことを考える必要はないと思います。

まずは、目の前の自分をもう一回見つめなおし、できること、できないことを洗いだすのです。そして、できない理由が何なのかをじっくり考えてみたらよいのではないでしょうか。私のようにひょんなきっかけから、できない理由がわかり、解決の糸口を発見できるかもしれません。

私は、今ようやく自分に自信を持つことができ、将来のことを考える余裕ができました。キャリアプランニングの秘訣というものではないですが、ちょっとした自信をもてるようになること、それがキャリアプランニングの出発点だと思っています。

自分を客観的に見つめることが、キャリアプランニングの要

Sさんの話からもわかるように、将来のビジョンを考えるためには、今の自分を冷静に見つめられることが必要です。しかし、自信がないときに、自分を冷静に見つめるのは非常に難しいことです。

そこで、自信が持てないときには、まず、なぜそういう状態になっているのか書き出してみることをお勧めします。今できること、できないことを洗い出す。そして、今の状態をできるだけ客観的に見つめてみる。

今の自分を少しでも客観的に見つめることができると、将来のビジョンがだんだん見えてくるはずです。


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