▲楽天 三木谷浩史社長 5年兵庫県生まれ。88年一橋大学商学部卒業、日本興業銀行入行。93年ハーバード大学MBA取得。95年興銀退行、独立。97年MDM(現楽天)設立。2000年同社店頭公開 |
特に“ホリエモン”ライブドア堀江氏は、「Tシャツ社長」という斬新なイメージやテレビ出演、さらにニッポン放送株の取得関連で、その後もメディアを湧かせた。知名度の向上という点では、堀江氏に軍配が上がりそうだ。
しかし、球団参入という「実」の面で、三木谷氏が確実に成果を挙げた点を忘れてはならない。この記事では、球団の重鎮たちを口説き落とした三木谷氏の“オヤジキラー”としての交渉術・仕事術を、キャリアを考えるヒントにしたい。
ヒゲを剃った三木谷氏 vs Tシャツ姿の堀江氏
▲ライブドア 堀江貴文社長 72年福岡県生まれ。96年東大在学中に「オン・ザ・エッジ」(現ライブドア)設立。97年東大中退。2000年東証マザーズ上場 |
今回の「球界再編」は、選手と球団の関係が悪化し、ストライキが取り沙汰されるなど、旧態然とした球団オーナーの体質が明らかになっていた。つまり、2社が日ごろ付き合うネット関連企業とは、全く異なるタイプの人種なのだ。
それに対しライブドア堀江氏は、あくまで自分流のスタイルを貫いた。たびたびバラエティー番組に登場、従来の経営者像をくつがえす発想が10代・20代の強い支持を集める。反面、50代・60代のサラリーマン経営者から、反発を買う部分もあったかもしれない。