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老後資金と子どもの結婚資金援助

晩婚化は老後資金設計にも影を落とします。結婚資金の援助はしたいけれど資金が……。2009年の結婚事情を参考に、援助額を考えてみました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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初婚年齢は30歳前

「子どもが結婚しなくて……」とジリジリとしている親が増えているようです。2005年に実施された「第13回出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、初婚年齢は、
  • 男性 29.1歳
  • 女性 27.4歳
で、結婚にいたるまでの交際期間は3.8年。一方、30~34歳の未婚率は男性47.1%、女性32.0%で、晩婚化、非婚化は確実にすすんでいます。

親・親族から約200万円

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【地域別】親・親族からの結婚資金援助総額(「ゼクシィ結婚トレンド調査2009」(結婚情報誌「ゼクシィ」リクルート発行))を基に作成。

晩婚化が進み、子どもへの結婚資金援助が老後資金計画に影響を与える時代になりました。「費用の足しにしてね……」という言葉と共にある程度の額を渡したいが、どのくらい準備しておけばいいのだろう、と親心は揺れに揺れています。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2009」(結婚情報誌「ゼクシィ」リクルート発行)によると、結納・結婚式・旅行にかかる費用は433.2万円で、婚約から新生活までの結婚費用総額は約600万円程度です。結婚に際して「親・親族から援助があった」は78%で、援助の平均額(両家合算)は197.5万円。2008年より1.3万円減少しました。

親・親族からの援助額を地域別に見ると、トップは富山・石川・福井で247.6万円、最も少ないのは北海道で128万円です。また、援助額1千万円以上という太っ腹な親が全国平均で0.3%(2008年比0.1%増)もおり、トップは福島の1%。長野0.8%、首都圏0.6%、富山・石川・福井0.5%と続きます。俗に「派手な結婚式をあげる」といわれる東海地方は0.2%で、親掛かりの結婚は少ないようです。

感謝の気持ちを伝えるため

披露宴・披露パーティーを行った理由は
  • 親・親族に感謝の気持ちを伝えるため   69.3%(67.5%)
  • 親・親族に喜んでもらうため       58%(58.4%)
  • 友人など親・親族以外の人に感謝の気持ちを伝えるため 54.7%(50.2%)
*(  )は2008年

と、「感謝の気持ちを伝えるため」が増える傾向にあり、これなら支援した甲斐がある(?)というものでしょうか。
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