インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

世界が注目する照明デザインの秘密(3ページ目)

照明メーカのカタログを見ると何百、何千という種類の照明器具を目にします。そして毎年のように新しい器具が発表されますが、これらの器具はいったいどのようにしてデザインをされているのでしょうか?今回は、国内外で活躍されているデザイナー内山章一さんに照明器具のデザインについてお話を伺いました。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド


光の質へのこだわり

4.熱の問題
エニグマ545

写真5.エニグマ545

白熱灯は暑いから食卓も蛍光灯をつけるという話を耳にします。しかし、料理の見え方は白熱灯の方が断然おいしそうにみえます。

ダイクロイックミラー付ハロゲンランプは白熱灯の一種ですが、熱をランプの後方に逃がしているため照射方向には熱を感じにくく、食品などの熱に弱いものにも適した光源と言えます。

5.素材選び
照明器具の素材や仕上げによって、光の質は大きく変わります。アクリルシェードの一枚一枚は、上面はマット仕上げ、下面はツヤのある光沢仕上げです。上方に反射する光は柔らかく拡散し、下面から見上げた視点では器具がつややかに美しく、また、不点時は下面に周りの景色が映り込み自然に見えるようにとのことです。

6.明るさ感
エニグマ825

写真6.エニグマ825

シェードの反射によって光の20%は天井面に広がるように設計されています。明るさの感じ方は、照度計で測る数値以上に周りの環境に左右されます。天井や壁面が明るいと開放的な空間になります。

7.空間との調和
空間になじみやすく、オフィスの吹き抜けや結婚式場、和室など様々な場所で採用されています。現在は、シェードが5枚のエニグマ545(写真5)、シェードが8枚のEniguma825(写真6)が発売されており、商業施設など明るさが必要な大規模空間にも対応できます。

ちなみにエニグマとは、デンマーク語で「謎」を意味します。内山さん曰く、細かく説明していたら3日はかかるとのこと。まだまだ奥が深そうです。

<製品情報>
エニグマ425
ランプ:E11 φ50ダイクロイックミラーランプ65W
価格:税込71,400円
寸法:直径422 高さ750

エニグマ545
ランプ:E11 φ70ダイクロイックミラーランプ75W(税込10,800円)
GX10 CDM-Rm20W(税込216,300円、ロングタイプは税込231,000円)
寸法:直径422 高さ970

エニグマ825
ランプ:G12 CDM-T35W(税込462,000円)
G12 CDM-T70W(税込462,000円)
寸法:直径825 高さ1550

※器具の詳細は、ルイスポールセン社のWebサイトをご参照下さい。

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