インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

世界が注目する照明デザインの秘密

照明メーカのカタログを見ると何百、何千という種類の照明器具を目にします。そして毎年のように新しい器具が発表されますが、これらの器具はいったいどのようにしてデザインをされているのでしょうか?今回は、国内外で活躍されているデザイナー内山章一さんに照明器具のデザインについてお話を伺いました。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

長く使える照明器具とは?

エニグマ425

写真1.エニグマ425

内山章一氏は1977年に内山章一デザイン事務所を創立され、数々の照明器具デザインを手がけています。特に間接光のデザインに力を入れており、まぶしさのない柔らかな光が特徴です。最近では、記事「伝統建築と北欧モダンの出会い」でも簡単にご紹介したエニグマ(ルイスポールセン社)でIF賞(ドイツ)、ARC best new product(ロンドン)を受賞されました。

エニグマは現在、世界各国で発売されていますが、特にヨーロッパでの人気が高いようです。一般的にヨーロッパでは照明器具も含めたインテリア製品は長く使えるものが売れるという傾向があります。


 
写真2.内山章一デザイン事務所

写真2.内山章一デザイン事務所にて

一方、日本では安さと新しさを求める傾向が強いと言われています。しかし、近年はインテリアに関心を持つ人たちを主体に、良いものを長く使おうとする傾向が出てきています。

ルイスポールセン社はデンマークを代表する照明メーカですが、北欧では光の質に強いこだわりを持つことはご存知かと思います。そのため照明器具の開発にも余念がなく、エニグマも提案から発売までになんと4年もかかっているそうです。

毎年、ルイスポールセン社では何千という数のデザインの応募があるようです。その狭き門を潜り抜けたデザインにはどのような秘密が隠されているのでしょうか。

次の頁では、内山さんにお伺いしたエニグマの特徴をご紹介しながら、ペンダントを選ぶときのポイントを考えてみたいと思います。

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