インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

世界が注目する照明デザインの秘密(2ページ目)

照明メーカのカタログを見ると何百、何千という種類の照明器具を目にします。そして毎年のように新しい器具が発表されますが、これらの器具はいったいどのようにしてデザインをされているのでしょうか?今回は、国内外で活躍されているデザイナー内山章一さんに照明器具のデザインについてお話を伺いました。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

エニグマに学ぶペンダントの選び方

下から見上げても眩しくない

写真3.下から見上げても眩しくない

1.まぶしさを感じない
座った視点はもちろん、あらゆる生活視点で光源が直接見えないデザインであること。エニグマは一番下のアクリルカバーで光を透過拡散させ、ガラスのテーブルでも光源が映り込みません。

食卓上のペンダント器具は器具の下面からテーブルトップまで70cmほどの長さに調整されることが望ましく、ランプが直接、目線に入って横や斜め下からみてまぶしい器具は望ましくないでしょう。

 
上から見下ろした様子

写真4.上から見下ろした様子

2.安全性
エニグマは逆円錐形のため、食卓から席を立つときの動作や食卓の後片付けなどの際にも器具に頭がぶつかりにくくなっています。ペンダントの形状や取付け位置によっては、食卓の片付けの動作で頭がぶつかることがあります。特にガラス製器具が2~3灯吊っている場合は要注意です。器具同士ぶつかって最悪の場合、ガラスが飛び散ることもあるので、幼児がいるご家庭では特に気をつけて下さい。

3.机上面の明るさ
エニグマはダイクロイックミラー付きハロゲンランプ65Wを使用しています。読書をするには300~700ルクス程度の明るさが必要とされていますが、1灯で800ルクス程度の明るさが器具直下付近で確保できるそうです。

見た目だけでペンダントを選んでしまうと、器具がぼんやり光っているだけで、テーブル面は意外と暗いということにもなりかねません。特に乳白カバーで光源が直接見えないタイプのものはシェードの透過率が重要になってきます。

次の頁では、光の質へのこだわりについてご紹介しています。
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