ワイヤー給電システム器具とは

ルイジアナ美術館

写真1.ルイジアナ美術館のレストラン

ワイヤーシステムとは、2本の電線を壁から壁へ、又は天井に張ってそこに12Vの電流を通します。通常照明を点灯するための電圧は100Vです。

このシステムの場合、電線に触れても安全であることと、器具の小型化・高効率化を図るため低電圧が求められます。従ってこの器具の導入には100Vを12Vに電圧を下げるトランスの設置が必要になります。トランスは壁裏などに隠して取り付けます。

 
ダイニング

写真2.吹抜天井のダイニングルーム

日本で市販されているワイヤー給電システムの電線は保護皮膜が施されており、万一人が触れても感電の心配がないよう2重の安全性が保たれています。そして電線間に12V用の小型ハロゲン電球器具を取り付け部屋の全般照明や、アクセント照明として使用します。現在は、主な照明メーカで市販されていますのでスポットライト的な器具を中心に幾つか選ぶことができます。

このシステムと似たような器具は、何人かのデザイナーによってつくられていますが、ドイツ人のデザイナーであるインゴ・マウラー氏のものがオリジナルといえます。

 

インゴマウラー

写真3.インゴマウラー氏がデザインしたワイヤーシステム

彼は大きな団扇のような器具をデザインしたり、電球に羽を付けた「天使のシャンデリア」と称する器具などのデザインで、いつも人の目を楽しませる面白いデザイナーです。
 
ワイヤー給電システムも1985年フランスのパリにあるポンピドゥーセンタのエキビジションに展示され大変話題になりました。器具を見ると分かるのですが、2本のうでを持ったヤジロベエのようなものがワイヤーにぶら下がっておりとても親しみやすい形状です。

「YA ーYAー ho」というこのシステムの名称はまさに器具自体の表情を如実に表している言葉の響きがあります。

次の頁では、ワイヤーシステムの使用例をご紹介します。