ルイスポールセン社とPHランプ

デンマークのコペンハーゲンに本社を置くルイスポールセン社はエジソンが電球を発明した年(1879年)の目前である1874年に創業され、以来140年の歴史を持ちます。ルイスポールセン社が世界的に名を知らしめたのは1925年に発表したポール・ヘニングセンのPHランプです。

ポール・ヘニングセンはコペンハーゲン生まれで、初めは建築家を目指していたそうです。仕事をしていくうちにその興味が照明にひろがり、やがてルイスポールセン社と協同で名作PHランプが生まれることになったのです。PHとはポール・ヘニングセン(Poul Henningsen)の頭文字をとって名付けられました。

以降、ルイスポールセン社は多くの優れた建築家やデザイナーたちと協力し、魅力的な製品を生み続けています。外観の美しさだけではなく、照明としての機能的デザインを重視、それ故いつの時代にデザインされたものであっても、現代の空間を質の高い光で満たすことができるのです。

1958年、ポール・ヘニングセンの代表作の一つであるPH5が発売されています。PH5は器具の直径が50cmから命名されているそうで、器具は対数螺旋(例えばオウム貝の殻のような渦巻状で自然界に存在する形)の曲線を活かした独特の形態を3枚のシェードに採用し、どこから見てもまぶしさが生じないよう、シェードとランプ位置まで精密に計算されています。
PH5

写真1. PH5
 

またシェードの内側に赤と青色が彩色されており、もともと白熱灯用の器具であったため、白熱電球の光が器具内で反射して自然光のような温かさと爽やかさの両面を持つ光に補正されているのが特徴です。

その優れたデザインと品質は世界中で愛され、今日では一般住宅から著名な建築空間まで、多くの場所で目にすることができます。(写真1)

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